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2026.1.23 約1年間の活動の集大成!「CROSSING DAY 2025 WINTER DEMO- DAY」が開催されました!

2026年1月23日(金)18:30〜20:45、MEISEI CROSSING BASEが主催する成果発表イベント「CROSSING DAY 2025 WINTER DEMO-DAY」が開催されました。

本イベントは、東京都の「大学発スタートアップ創出支援事業」の一環として、明星大学に設置された起業支援拠点「MEISEI CROSSING BASE(MCB)」が提供する各種プログラムや学生起業家による活動の集大成の発表の場となりました。学生にとっての学びや経験だけでなく、大学がある多摩地域と一体となり、地域全体を活性化させていけるプログラムです。

今回も多くの人が集まり、プログラムの最終地点の注目の高さを実感するイベントに。非常に濃い内容となった「CROSSING DAY 2025 WINTER DEMO-DAY」をレポートします。

多様性の時代。可能性は無限大!

イベントの冒頭で明星大学冨樫 伸学長がこのようにお話しされていました。「今は多様性が叫ばれる時代。明星大学で学んだ学生が進路の考えた時、自ら業を起こす選択肢を取ることが考えられる。大学としてもそれを支援するような取り組みをしたい。」

また、経営学部の伊藤 智久教授は、実際に明星大学は多摩地域で最も多く社長を輩出している大学だとイベント冒頭の挨拶でお話しされていました。それだけ明星大学の多くの学生が起業に興味を持ち、大学もそれをサポートしてきたという実績が数字に表れているということなのでしょう。今回MCBの成果発表をした学生たちも、多くの社長を輩出してきた実績のある明星大学の学生らしく、すばらしいアイデアをたくさん持っていました。

本イベントでは、学生による成果発表の前に基調講演として株式会社シーズプレイス 代表取締役CEO・NPO法人ダイバーシティコミュ 理事長である森林育代氏が登壇。森林育代氏は、多摩地域で活躍する起業家であり、プロミュージシャン、英会話スクール管理職や外資系企業での勤務など、多様なキャリアを持つ方です。まさに、多様性の時代に無限大の可能性があることを指南し、起業を志す学生たちのモチベーションを上げてくださるようなお話を聞かせてくださいました。

悩みの解決がビジネスへつながる。3名の学生起業家ピッチ

本イベントの見どころのひとつである学生起業家によるピッチでは、以下3名が登壇しました。

明星大学大学院 情報学研究科 情報学専攻 大橋 架氏

経営学部 経営学科3年 粕谷 真侍郎氏

経営学部 経営学科3年 矢島 寛大氏

コメンテーターには、基調講演で登壇された株式会社シーズプレイス 代表取締役CEO・NPO法人ダイバーシティコミュ 理事長である森林 育代氏、多摩信用金庫 価値創造事業部小倉 航氏、明星大学経営学部出身 株式会社ロンド 代表取締役 金子 晃輝氏を迎え、会場の雰囲気はオーディエンスの期待に包まれました。

トップバッターの大橋 架氏は、大学院生としての「研究室での孤独」それによる「モチベーションの低下」と言った、自身の悩みがアイデアのベースに。調べてみると、同様の悩みを抱える大学院生は全国的に多く、それらを解決するアプリの開発について発表してくださいました。非常に実用性が高く、実装されれば全国の悩める大学院生を救うと同時に、学生以外の企業でも活用できそうなアイデアだと言えます。

2番手のプレゼンター粕谷 真侍郎氏は、キャンパスベンチャーグランプリ東京大会にて奨励賞を受賞した実力派。今回の発表は、増え続ける不登校児という社会問題に向き合ったアイデアでした。それは、eスポーツによる学校間の地域クラブを通じて、登校生徒も不登校生徒も新たなコミュニケーションの場を得られるというもの。社会問題の解決と、市場が拡大しているeスポーツをマッチングさせた斬新なアイデアでした。

最後のプレゼンター矢島 寛大氏は、キャンパスベンチャーグランプリ東京大会にてりそな銀行賞を受賞した経歴を持ちます。やはり矢島氏も、自身の就職活動を通じて見えた学生ならではの悩みがアイデアの原点でした。学生の多くは、就職活動が始まると、「どのような企業や業種を選ぶべきかがわからない」「自己分析やキャリアのイメージが足りない」という悩みを抱えます。

さらに、大企業だけが学生の目に止まりやすく、本当は自分に合っているかもしれない魅力的な中小企業を知る機会が少ないという現実も。それらを解決するアイデアとして、矢島氏が提案するのが、「empath」でした。「empath」は、大学1年生からキャリア形成を考えられる機会を提供し、中小企業の認知度を高めることで、企業と学生が“共感”でつながる世界を目指すマッチングサービスです。Instagramのようなハッシュタグの活用など、学生になじみの深い細やかなユーザビリティの良さも魅力的なアイデアでした。

3名のアイデアに共通していたのが、「悩みの解決」。基調講演で森林氏もおっしゃっていた「愚痴を言ってても世の中変わらないからもう変えるために自分が行動していこう」という起業家精神が見えたように思います。起業家、経営的な視点を持つコメンテーターからの鋭い質問に対してもみなさん臆することなく、前向きで情熱的な議論を繰り広げており、とても見どころの多いピッチとなりました。

課題解決のリアルを体験「MCBクロッシングクエスト」参加者によるピッチ

多摩地域の企業や自治体と連携し、地域や社会のリアルな課題に対して提案を行ってきた「MBRクロッシングクエスト」に参加した学生チームが、そのプロセスとアウトプットを発表しました。こちらも、本イベントの見どころのひとつであり、注目を集めていました。

今回成果発表をしたのは、以下の企業・自治体と連携した3チームです。

日野市役所チーム

イオンモール株式会社チーム

株式会社リビタチーム

トップバッターは、デザイン学部 デザイン学科3年 冨⽥ 悠介氏、経営学部 経営学科2年 潟永 真徳氏、⼼理学部心理学科1年 吉⽥ 亜希帆氏の3名による日野市役所チーム。日野市が提供するグルメ情報サイト「ひのうまいもん大図鑑」の認知度を上げ、利用者を増やしたいという日野市の課題解決に挑みました。

掲載情報の内容だけでなく、サイト運用の仕組みや構造から見直し、AIを駆使した取材・サイトの更新の継続・情報執筆の負担軽減を実現するアイデアを提案。実際に運用できれば、永続的に更新され続け、利用者増加も見込める魅力的なサイト設計が期待できるアイデアでした。

2番目は、経営学部 経営学科1年 込⼾⼤智氏、理⼯学部 総合理⼯学科2年 中井 翔太氏によるイオンモール株式会社チームです。イオンモール株式会社が抱える、イオンモール多摩平の森店での上層階の利用者が少ない、滞在時間が短いという課題に向き合い、解決案を提案しました。実際にイオンモールを訪れる消費者を対象にニーズ調査を行い、子ども連れのファミリー層をターゲットに実験的イベントを開催。課題をリアルに解決するアイデアを実証していました。

最後は、デザイン学部デザイン学科1年 吉⽥ ⼼花氏、建築学部 建築学科1年 上⽥ 帆花氏による株式会社リビタチームです。リノベーションなどを行う株式会社リビタでは、リノベーションコンテンツの飽和や、コミュニティのソフト面の形成など、地元に根づいた事業ならではのさまざまな課題を抱えていました。これらの課題を解決すべく、二人が注目したのが”「住む」「遊ぶ」「学ぶ」「働く」を軸とした、多摩発の共助コミュニティモデル”です。

二人はデジタルネイティブでありながらも、「多摩のポストを開けると、日本のどこかに繋がっている」というコンセプトでアナログなアイデアを提案。街にポストを設置し、ユーザーのニーズが書かれたカードを投函することで、「非同期の交流」を生み出すというものです。デジタル全盛期とも言える現代において、リアルに人とつながることの大切さを改めて思い出させられるような、新鮮なアイデアでした。

ここからが道の始まり

本イベントで発表されたアイデアの全てが高い実用性を持ち、多摩地域という限定されたエリアだけでなく広く活用されうるポテンシャルのある内容だったように思います。デザイン学部の萩原 修教授は、イベントの締めくくりでこのようにお話しされていました。

「このプログラムは授業ではく、あくまで自主的な取り組み。単位も出ないんです。ここから先もまだまだあるし、この経験を踏まえて方向を変えるのも良い。どんどんクロスしていけば新たな力を得るのだと思います。」

起業を目指す学生にとっても、起業している学生にとっても、まだまだ長い道のりがあります。明星クロッシングベースとしても、さらなる発展を目指して志ある学生を支援できればと考えています。参加した学生のみなさん、お疲れさまでした!